Subject   : RNA(Ribonucleic acid)の種類

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 RNA(Ribonucleic acid)の種類
 リボ核酸(RNA: Ribonucleic acid)は、リボースを糖成分とする核酸である。リボヌクレオチドが多数重合したもので、一本鎖をなし、アデニン、グアニン、シトシン、ウラシルの四種の塩基を含む。 一般にDNA(デオキシリボ核酸)を鋳型として合成され、その遺伝情報の伝達やタンパク質の合成を行う。

生体内では触媒として働いたり,タンパク質の合成に関与するなどの役割を果たしています。 タンパク質の合成においては,DNA の情報を仲介してアミノ酸を並べる鋳型になる mRNA(メッセンジャー RNA)と, mRNA の上にアミノ酸を運んでくる tRNA(トランスファー RNA),アミノ酸同士をつなげるリボソームで重要な働きを担う rRNA(リボソーマル RNA)など多くの種類があります。

種類 メモ
mRNA メッセンジャーRNAとも呼ばれ、細胞中でタンパク質合成部位であるリボソームにDNAの情報を伝える役割をするRNA
tRNA トランスファー RNA、遺伝情報を含むmRNAとタンパク質のアミノ酸配列とを物理的に結びつける役割を担う。
rRNA リボソームRNA、アミノ酸同士をつなげるリボソームで重要な働きを担う
snRNA 核内低分子RNA
snoRNA 核小体低分子RNA
gRNA ガイドRNA
asRNA アンチセンスRNAは、タンパク質をコードするmRNAに対して相補的な一本鎖RNAである。
miRNA マイクロRNA は、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て最終的に20から25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸
modRNA 一部のヌクレオシドが、他の天然修飾ヌクレオシドまたは合成ヌクレオシド類似体に置換された合成メッセンジャーRNA(mRNA)である
ncRNA ノンコーディングRNA(非コードRNA)はタンパク質へ翻訳されずに機能するRNAの総称
piRNA 転写レベルおよび転写後レベルにおいてその発現を抑制する
shRNA RNA干渉による遺伝子サイレンシングのために用いられるヘアピン型のRNA配列である。
tmRNA 1分子でtRNA(トランスファーRNA)とmRNA(メッセンジャーRNA)の両方の性質を持つキメラ状のRNA

<出典:Wikipedia>

 ■ siRNA(small interfering RNA)
 siRNA(small interfering RNA)とは21-23塩基対から成る低分子二本鎖RNAである。siRNAはRNA干渉(RNAi)と呼ばれる現象に関与しており、伝令RNA(mRNA)の破壊によって配列特異的に遺伝子の発現を抑制する。
 ⇒ ヌクレオチド、 RNA(リボ核酸)

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