Subject   : コーンスターチ (cornstarch)

カテゴリー  : 食品・料理 


 コーンスターチ (cornstarch)
 コーンスターチ (cornstarch) は、トウモロコシから処理され、作られたデンプン。またはでんぷん食品。 コーンスターチの原料となるものは、デントコーン(馬歯種)やワキシーコーン(糯種)といった品種が使われる。

でん粉の製造方法は、原料農産物をすりつぶした後、でん粉以外の成分(繊維、油分、タンパク質)を取り除いてでん粉の純度を高めることが基本となる。芋類は比較的水分が高いので容易にすりつぶすことができるが、トウモロコシや米のように水分が低く固い種子をすりつぶす為には、あらかじめ種子を柔らかくしておくことで作業性が高まる。   従って、工業的に大規模なコーンスターチの製造方法として、1875年に米国で開発された亜硫酸水による浸漬法が採用されている。まず、穏やかに加温した亜硫酸水中にコーンを漬け込んで柔らかくし(浸漬工程)、柔らかくなったコーンを粗く粉砕する(磨砕工程)。次に、油分を多く含むコーンの胚芽部分を、比重差を利用して分離する(胚芽分離工程)。さらに、胚芽を除去したものに強い磨砕をかけ、ふるい分け洗浄によってコーンの外皮部分を分離する(外皮部ふるい別洗浄工程)。外皮を除去することで得られた胚乳液は、遠心分離によってタンパク質が分離される(タンパク質分離工程)。タンパク質を分離した後、さらにでん粉の純度を高めるため、水洗いを行って夾雑物を除去する(でん粉洗浄工程)。このようにして精製されたでん粉は、脱水、乾燥、ふるい分けを経て、コーンスターチとなる。

米国では、外皮を含むか、油分はどれくらいか、粗蛋白は何%かによってコーングリッツ、コーンフラワー、コーンミール、コーンスターチを区別している。


 ⇒ コーンスターチの副産物

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