Subject   : 抗TIF抗体

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 抗TIF抗体
 抗TIF1-γ抗体は、皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)患者のおよそ2〜3割に認められる自己抗体である。抗核抗体検査の染色型としてはspeckledまたはhomogenousが対応するが、比較的低力価に留まるといわれている。

 抗Mi-2抗体と同様に他の自己免疫疾患で陽性になるケースは少ないとされているが、悪性腫瘍合併のDMで高頻度に認められ陽性率は50〜75 %という報告もある。

 また、小児DMの2〜3割が本抗体陽性とされ、現状で行われている自己抗体検査で最も高い陽性率を有していると考えられており、本抗体陽性の小児DMはゴットロン徴候や皮膚潰瘍などの皮膚徴候が顕著であるといわれている。なお、小児DMにおいては悪性腫瘍との関連はないとの報告がある。

<出典:LSIメディエンス>

 ■ 陽性を示す疾患
 多発性筋炎,皮膚筋炎
皮膚筋炎の症例で、抗TIF1-γ抗体が陽性の場合は、陰性の場合に比べて、悪性腫瘍が見つかる確率が18倍 高い.
抗TIF1-γ抗体 陽性の皮膚筋炎は、全身スクリーニング検査が必要である.
 ⇒ 抗原と抗体

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]  [用語索引]  [前のページに戻る]