Subject   : 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)
 自己免疫性甲状腺疾患であるバセドウ病や橋本病の患者血清中に多く存在する抗マイクロゾーム抗体は、甲状腺マイクロゾーム分画の甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO:thyroid peroxidase)に対する抗体であることがわかり、抗TPO抗体と称するようになった。 抗TPO抗体は甲状腺細胞に対する細胞障害作用を有し、自己免疫性甲状腺疾患が疑われる場合に行なわれる。

甲状腺組織の崩壊に伴う腫大(甲状腺腫)がみられ抗体陽性の場合は、バセドウ病や橋本病を考える必要がある。 また治療経過観察にも有用であると評価されている。

<出典:日本リウマチ学会>

 ■ 異常値
 バセドウ病, 橋本病, 甲状腺腫, 糖尿病, 特発性粘液水腫, 膠原病
 ⇒ 抗原と抗体

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]  [用語索引]  [前のページに戻る]