Subject   : BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)
 BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド) BNPは32個のアミノ酸からなるペプチドホルモンで、正式には脳性ナトリウム利尿ホルモン(brain natriuretic hormone)と言います。機能低下したヒトの心臓(主に心室)から大量に分泌されていることが分かり、それを逆手にとってBNPの値を測定することで心臓の機能低下の度合いを評価することができるようになりました。心臓は筋肉から出来ており、血液を全身や肺に送り出す機械的なポンプとしか認識されていませんでしたので驚くべき発見でした。心臓は高血圧(心肥大)、弁膜症、心筋梗塞、不整脈など様々な原因で機能が低下します。BNP値が500pg/mlを越えると予後が不良というデータもあります(国立循環器センター)。

BNPは、主に心室から分泌されるホルモンです。 ・利尿作用、血管弛緩、レニン・アルドステロン分泌抑制、循環血漿量減少、血管平滑筋、心筋の肥大や増殖の抑制作用をを有しています。
・心室・心房への負荷に対して合成・分泌して、負荷を軽減させて心臓のポンプ機能を改善し、循環を維持します。
・ 健常者のBNPは極めて低値ですが、心室負荷や心筋肥大、心筋虚血などにより高値となります。

異常値を示す主な疾患・状態 ・異常高値:慢性心不全、慢性腎不全、本態性高血圧症、心筋症、心肥大、急性心筋梗塞

<出典:Wikipedia>

 ■ 
 
 ⇒ ネクローシス(necrosis)

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]  [用語索引]