Subject   : 心拍の調節

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 心拍の調節
 心臓の筋線維の収縮は非常に規則正しく、高度に調節されています。速度を調節した周期的な電気刺激(放電)が、明確な経路に沿った正確な方式で心臓を通ります。この電気刺激は、わずかな電流を生み出す心臓の生体ペースメーカー部、右心房の壁の内部に存在する小さな組織である洞あるいは洞結節から始まります。

生体ペースメーカー部が電気刺激を送る速度、つまり心拍の速度は、2つの相補的な神経系、心拍を速くさせる交感神経系と心拍を遅くさせる副交感神経系によって決まります。交感神経系は、交感神経叢と呼ばれる神経のネットワークと、エピネフリン(アドレナリン)およびノルエピネフリン(ノルアドレナリン)という副腎や神経終末部から放出されるホルモンを介して働きます。副交感神経系は、神経伝達物質のアセチルコリンを放出する1本の迷走神経を介して働きます。

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