Subject   : 薬学

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 薬学
薬学とは、薬物を専門とする学問である。大別すると医療をサポートする学問領域の「医療薬学」と薬の発見と製造に関する領域の「医薬品化学」とに分けることが出来る。
薬理学は、薬物が生体に対して与える影響を医学的観点から分析・研究する学問である。「薬学」と広く言った場合化学的な要素まで多分に含むのに対し、「薬理学」では化学的な分析よりも生物学的側面からの研究に重きを置く。このように、薬理学は薬学の一端であるとともに、根本的には医学における一分野として位置づけられることが多い。

 ■ 医薬品の分類
薬物の分類には、ATC分類(解剖治療化学分類法:Anatomical Therapeutic Chemical Classification System)を含めて様々な分類法がある。

薬物の種類 作用する薬物
消化器系に作用 制酸薬, 抗ドパミン薬, 抗痙攣薬, プロトンポンプ阻害薬(PPI),
プロスタグランジン, 緩下剤, 便秘薬, 胆汁酸
心血管系に作用 ACE阻害薬,アンギオテンシンII受容体拮抗薬, 強心配糖体,
ホスホジエステラーゼ阻害薬, 硝酸薬, 抗不整脈薬, β遮断薬,
抗狭心症薬, 利尿薬, 降圧薬, カルシウム拮抗薬, α遮断薬,
血管拡張薬, 抗ヒスタミン薬, 抗凝固薬, ヘパリン, 抗血小板薬,
血栓溶解薬, 止血薬, 抗脂血症薬, スタチン.
中枢神経系に作用 麻酔薬, 睡眠薬, 抗不安薬, 抗精神病薬, 抗うつ薬, SSRI, SNRI,
制吐薬, 抗痙攣薬, 中枢神経刺激薬,バルビツレート, 三環系抗うつ薬,
ベンゾジアゼピン, ドパミン拮抗薬, 抗ヒスタミン薬, 抗コリン薬,
カンナビノイド, アンフェタミン, MAO阻害薬, リチウム塩
鎮痛薬 解熱薬, 頭痛薬, NSAIDs, オピオイド鎮痛薬
筋骨格系疾患 NSAIDs, 筋弛緩薬, コリンエステラーゼ阻害薬
内分泌疾患 アンドロゲン, 抗アンドロゲン, ゴナドトロピン, 副腎皮質ステロイド,
成長ホルモン, インスリン, 抗糖尿病薬, 甲状腺ホルモン, 抗甲状腺薬,
カルシトニン, バソプレッシン
泌尿器系に作用 抗真菌薬, キノロン, 抗生物質, コリン作動薬, 抗コリン薬, 抗痙攣薬,
5-αリダクターゼ阻害薬, α1遮断薬
感染症 抗生物質, 抗真菌薬, 抗結核薬, 抗マラリア薬, 駆虫薬, 抗アメーバ薬,
抗ウイルス薬
免疫系に作用 ワクチン, 免疫グロブリン, 免疫抑制薬
栄養 鉄剤, 電解質, ビタミン剤
呼吸器系に作用 気管支拡張薬, NSAIDs, 抗アレルギー薬, 鎮咳薬, 去痰薬
β遮断薬, 抗コリン薬, ステロイド
耳鼻咽喉疾患 抗ヒスタミン薬, 抗コリン薬, NSAIDs, ステロイド, 局所麻酔薬,
抗真菌薬
眼科疾患 抗生物質, NSAIDs, 縮瞳薬, 交感神経遮断薬, 炭酸脱水酵素阻害薬,
散瞳薬
抗アレルギー薬 抗アレルギー薬, 抗ヒスタミン薬, NSAIDs
皮膚に作用 抗真菌薬, 消毒薬, 殺シラミ薬, ビタミンA誘導体, ビタミンD類似体,
抗生物質, ホルモン, 遮光剤, 制汗薬
避妊薬 経口避妊薬, 避妊器具, 殺精子薬
産婦人科領域の薬物 NSAIDs, 抗コリン薬, 抗線維素溶解薬, ホルモン補充療法(HRT),
β作動薬, 黄体形成ホルモン, LHRHプロゲステロン, ドパミン作動薬,
エストロゲン, プロスタグランジン, ゴナドレリン, クロミフェン,
タモキシフェン
抗腫瘍薬 細胞毒性性薬物, 性ホルモン, インターロイキン
診断用の薬物 造影剤

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