Subject  : 酸素濃度と人体への影響

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 酸素濃度と人体への影響
低濃度、高濃度の酸素は人体に傷害を与えます。作業場所における酸素濃度は18%以上に保たねばならなりません。また60%以上の高濃度酸素を12時間以上吸入すると、肺に充血をきたし、失明、死亡の恐れがあります。
人体にとって許容される酸素濃度の下限は18%。6%以下では数回の呼吸で意識を失います。

酸素濃度 症状 メモ
21%
通常、空気中の酸素濃度
18% 頭痛など 安全の限界=連続換気が必要
16〜14% 脈拍、呼吸数の増加
頭痛、吐き気
細かい筋肉作業がうまくいかない
精神集中に努力がいる
12% めまい、吐き気、 筋力低下 判断がにぶる
墜落につながる
10% 顔面蒼白、意識不明、嘔吐 気管閉塞で窒息死
8% 失神昏倒 7〜8分以内 に死亡
6% 瞬時に昏倒、呼吸停止 6分で死亡

 ◆ 高濃度酸素の投与限界
高濃度の酸素は人体に傷害を与えます。 周りの空気と混ざって実際に気道の中に入ってくる酸素濃度のことを 吸入気酸素濃度といいます。 たとえばボンベから100%の酸素を吸ったとしても、酸素の流量が低ければ周りの空気と一緒に酸素を吸うので、気道では酸素濃度が低くなります。 医療の現場では、下表のような投与限界が言われています。
吸入気酸素濃度 投与限界
100% 6時間以内
80% 12時間以内
50% 48時間以内

U型呼吸不全と呼ばれ、肺での換気が十分に行われないために、血液中の炭酸ガス濃度が高くなってしまった病気の患者さんは、高濃度の酸素を吸うとCO2ナルコーシスを起こす可能性があります。
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