Subject  : 循環器系の病気

カテゴリー: 健康・医療情報 


 循環器系の病気
血液には全身の臓器の活動を支える酸素や栄養、臓器の活動の結果生じる炭酸ガスや老廃物、臓器の機能や成長を調節するホルモンなどが含まれています。また、外部から侵入した細菌などの異物を認識し攻撃する白血球も血液の重要な成分です。
この血液を全身くまなく循環させるシステムを「循環系」と呼び、血液を送り出し回収するポンプである心臓や、血液を運搬する経路である血管など、循環系の働きに密接に関係する臓器を「循環器」と呼びます。
循環系は単に血液を循環させるだけでなく、身体の状況に応じて適切な量の血液を適切な臓器に分配する役割を担っています。たとえば運動を行う時には、肺への血液を増加させて多くの酸素を取りいれ、大量の酸素を消費する四肢の筋肉や心臓に、より多くの血液を供給し、しかも脳への血液も十分に保たなければなりません。食事に際しては消化系臓器の運動や水分・栄養の吸収を助けるために、多くの血液を胃や腸に供給しなければなりません。このような調節は自律神経やホルモンの働きによるもので、循環器以外の臓器の働きにも依存しています。最近の研究によれば、心臓自体も循環の調節に関係するホルモンを産生したり、血管も自ら血流量を調節する役割を果たすことが知られるようになりました。このように複雑な「循環系」の機能が身体の維持に欠くことのできない役割を果たしているのです。
心臓、血管などの循環器の機能が何らかの原因で破綻し、正常に働かなくなる状態が「循環器病」です。また、様々な原因で起こる循環の調節不全も広い意味で循環器病と言えます。破綻が起こる場所、破綻の範囲・程度によっては致命的な結果を招くため、的確な診断と治療が重要となります。
虚血性心疾患、 心臓弁膜症、 高血圧、 脳卒中、 腎不全、 胸部大動脈瘤、 腹部大動脈瘤、 大動脈解離、 閉塞性動脈硬化症、 閉塞性血栓性血管炎、 原発性肺高血圧症

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