Subject   : 紅茶

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 紅茶
紅茶の始まりは中国です。イギリスに紅茶が渡ったのは清時代(1644〜1911年)初めの1650年代のことだが、たちまち紅茶は人気を博して需要が急伸、イギリスは紅茶の税金で海軍力を増強、7つの海を股にかける大英帝国の大海軍を作り上げていった。
 当時、イギリスは広東や福建省の廈門を中継港にして中国の物産を扱っていた。その中で、お茶は特に貴重品でした。イギリスを始め欧州では紅茶の人気も高まり、需要も多かったのである。しかし、その利権をイギリスが一手に握っていたため、他の国では値段が高くなり、貴族などの上流階級にしか普及しませんでした。
 その紅茶を、全て中国から輸入していたイギリスは、その決済に困り、中国へアヘンを密輸するようになった。そしてアヘン戦争へとつながったと言われています。 その結果、イギリスは中国から茶を輸入できなくなったため、セイロン(現在のスリランカ)で茶の栽培を大々的に行い、世界の紅茶需要に応えるようにした。これがイギリス紅茶、セイロン紅茶の始まりです。
 セイロン紅茶はアッサム種という大葉種から作られ、アッサム紅茶と呼ばれる。一方、小葉種を原料として作られるのが中国の祁門紅茶と北インド地方で作られるダージリン紅茶である。世界の紅茶市場では、これらを合わせて三大銘茶と呼ばれています。
 中国では、各種の紅茶作りの伝統は引き継がれ、今も盛んに作られている。主な分類では工夫紅茶、紅砕茶(分級紅茶)、小種紅茶の3種である。
 紅茶は他の茶類と同じくカテキン類を多く含むが、発酵の過程で酵素によって酸化され、紅茶独特の橙赤色を生み出すテアフラビンに変化する。この成分は緑茶のカテキン類と同じく強い抗酸化作用のあることが知られている。テアフラビンはアッサム紅茶に多いが、小葉主の紅茶ではテアフラビンがさらに重合してできる高分子のテアルビジンが含まれる。これは褐色の色素性分である。
 茶のカテキン類が悪性腫瘍組織の増殖を抑制する効果があることは、すでに多くの研究で明らかにされているが、緑茶にしても紅茶にしても少量ずつ毎日摂取することが健康につながるといわれている。 紅茶はこのほか、カフェインも多く含まれており、 利尿や眠気ざましに役立つほか、心身の疲労回復の一助ともなり、その香りと ともに欧米風食生活に欠かせない役割を果たしています。
種類 地域 メモ
アッサム紅茶 北東インド 濃厚なコクと味わい、非常に芳醇な香りをもつ、ミルクティー向き
祁門紅茶 中国 キーモン、ごく少量しか生産されず、ときには異常な高値が付くこともあります。
ダージリン紅茶 北インド地方 非常に繊細で香り高い紅茶、ストレート向き
アールグレイ
ベルガモットの香料をつけた紅茶のこと。アイスティー向き。
ウバ スリランカ バラやスズランのような甘い香りをもつ
ヌワラエリア スリランカ もっとも標高が高いヌワラエリア地方でつくられるお茶です。 優雅ですがすがしい花香を楽しむことができます。

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