Subject   : 日本の代表的な宗派

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 日本の代表的な宗派
奈良時代まではひとつの寺にいろいろな考えの僧侶がいました。同じ分野を学ぶ僧侶たちが一つの集団を作りこれを衆と呼んでいました。各衆には大学頭や小学頭と呼ばれる人がいて、勉強する僧侶を指導しました。今の総合大学のような感じです。
これが平安時代になると、一つの衆だけで一つの寺を使用するようになり、衆より○○を宗(むね)とする派閥つまり宗派の存在が大きくなり、一寺一宗となりました。
系統 宗派名 開祖・別名 生年-没年 メモ
奈良仏教系 法相宗

唯識三年倶舎八年
律宗

経・律・論の内、律を中心とする。
華厳宗


密教系 真言宗 空海 弘法大師774-835 曼荼羅的な思想が中心。教典は大日経と金剛頂経が中心。本尊は大日如来。
密教&
法華系
天台宗 最澄 伝教大師767-822 円、密、禅、戒、どれも大切にする(四宗融合)。朝は法華経中心、夕方は阿弥陀経中心で勤める。
法華系 日蓮宗 日蓮 立正大師1222-1282 法華経中心。本尊はお釈迦様、大曼荼羅、日蓮聖人。
浄土系 浄土宗 源空 法然上人1133-1212 念仏を唱えることで極楽往生する。浄土三部経は無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経の三つ。本尊は阿弥陀様。
浄土真宗 親鸞 見真大師1173-1262 他力回向の理論。本尊は阿弥陀様。
融通念仏宗 良忍 聖應大師1072-1132 毎日百遍の念仏を唱えること(日課念仏)が修行の根幹。本尊は十一尊天得如来。教典は華厳経と法華経が中心。
時宗 智真 一遍上人1239-1289 念仏すなわち往生という考え。教典は阿弥陀経が中心。本尊は阿弥陀様または南無阿弥陀仏の書。
禅系 臨済宗 栄西 1141-1215 教典や教えに依存せず相手の心に直接働きかけ、その本質を悟らせる。色々な仏様や神様を祀る。
曹洞宗 道元 承陽大師1200-1253 坐禅を修行の基本として、修行の威儀作法を重視する。本尊はお釈迦様。教典は道元が書いた正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)
黄檗宗 隠元 真空大師1592-1673 明治9年 臨済宗黄檗派から黄檗宗に。


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