Subject   : アレンドロン酸ナトリウム

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 アレンドロン酸ナトリウム
 骨を丈夫にするお薬です。骨粗鬆症の治療に用います。

 骨粗鬆症は、骨の代謝が悪くなり、骨がもろくなる病気です。腰痛や背骨の痛みをともなうほか、高齢の人では骨折をしやすくなります。

このお薬は、骨に付着して、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを防ぎます(骨吸収抑制作用)。その結果、骨の密度が増加し骨が丈夫になります。骨折の予防にもつながります。

骨は新陳代謝をしています。古い骨は壊され新しくつくり直されるのです。古い骨を吸収し壊す役目をするのが“破骨細胞”です。この薬は、破骨細胞に特異的に作用し骨吸収を強力に抑制します。

強力な骨吸収抑制作用をもつ第二世代ビスホスホネート製剤です。第一世代のエチドロン酸(ダイドロネル)に比べ案全域が広く、骨軟化の副作用を生じにくいです。 骨折の予防効果が高く、骨折の危険性の高い重度の骨粗鬆症に向きます。また、ステロイドなどによる薬物性の骨粗鬆症に対しても第一選択されます。同系の注射薬は、がん にともなう高カルシウム血症や骨転移、骨病変の治療薬としても重要です。

 【副作用】
食道や胃を荒らすことがあります。まれですが、食道炎や食道潰瘍、また胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こす例もあります。もし、食道の痛みや胃痛が続くときは、早めに受診してください。たくさんの水で服用するなど、決められた飲み方を守ることが大切です。

特異なケースと考えられますが、最近、顎骨壊死(がくこつえし)など あごの骨の副作用が報告されています。とくに長期服用時の抜歯後に起こりやすいようです。抜歯により傷ついた顎骨がうまく修復できず壊死してしまうのです。もし、歯の奥やあごが腫れて痛んだり、うみが出るようなことがあれば、歯科ないし口腔外科にすみやかに受診してください。

吐き気、便秘、下痢、胃痛。 頭痛、関節痛、筋肉痛。 発疹、かゆみ。 肝機能値の異常、血中カルシウム減少 。
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