Subject   : ノネナール

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 ノネナール
「加齢臭」の原因物質。不飽和アルデヒドの2-ノネナール(C9H16O)。

中高年特有の体臭の原因で、この体臭成分は青臭さと脂臭さを併せ持つ。男性のみとの誤解も多いが、男女ともに40歳代以降にその傾向が見られる。蝋燭(ろうそく)・チーズ・古本のような臭いがする。喫煙者の場合、非喫煙者に比べて悪臭が強くなる傾向がある。ノネナールの抑制には、ノネナールの基質となる脂肪酸である9-ヘキサデセン酸の分解を抑える抗酸化剤と抗菌剤が有効である。加齢臭自体は機能性香料またはミョウバン溶液で抑えることができる。

「ノネナール」は、汗腺のそばにある皮脂腺から出る脂肪酸が、酸化したり、あるいは皮膚表面のバクテリアによって醗酵で出来る物質で、不飽和アルデヒドです。 アルデヒドといえば、アルコールを分解するアセトアルデヒドもその仲間で、二日酔いの翌日、酒臭さを発散させるのもこの手の類です。この不飽和アルデヒドにはオクテナール、ヘキセナール、ノネナールという物質がありますが、体臭を感じさせるのはノネナールが強いようです。

個人差はありますが、40代になるとほとんどの男性は体臭の中のノネナールと呼ばれる不飽和アルデヒドが増加します。理由は新陳代謝が鈍り、排出物質の分解能力が落ちるからです。

第一の原因は脂肪酸(バルミトオレイン酸)の増加と脂肪酸の組成変化があり、さらに酸化されやすくなったからです。
私達の皮膚表面には、外分泌腺として皮脂腺があります。この皮脂腺を通して脂肪が皮膚表面に滲み出し、皮膚のあぶらっけとして艶を出しますが、この中に脂肪酸も含まれ、これが酸化すると過酸化脂質になり臭いの元になります。

このノネナールの分泌、生活習慣の改善で劇的に減らすことができます。まず大きな注意点はタバコ。加えてコーヒーとアルコールを控え、十分に睡眠をとって適度な運動をし、適正体重を保ってください。以上をすべて実行すれば、加齢臭はほとんど無視できるくらいにまで減少します。
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