Subject   : ムチン

カテゴリー  : 話題のことば > 糖タンパク質


 ムチン
ムチンとは、糖とたんぱく質が結合してできた多糖類の一種です。 ツバメの巣などのネバネバした食材に含まれるほか、人間の体内にも存在し、涙や胃腸や鼻などの粘膜に含まれています。

粘膜を保護することで様々な病気を予防する効果もあります。

ムチンは涙に含まれる成分のひとつであり、優れた保水力を持つことで知られています。 目の表面を覆う涙は、油層、水層、ムチン層の3層によって構成されています。水層を油層とムチン層で挟みこむことによって、水分を角膜に密着させ、蒸発を防ぎ、目の潤いを保つ働きを担っています。

また、ムチンには粘膜を保護する作用があります。 胃の粘膜にはムチンが含まれているため、強い酸性を持つ胃酸から自らを守る機能を果たしています。 消化器の粘膜のほかにも、鼻や口など呼吸器の粘膜にもムチンが含まれています。ムチンは、風邪やインフルエンザなどのウイルスの侵入を防ぐ抗ウイルス作用を発揮します。

さらに、ムチンはたんぱく質の吸収を促進するという働きがあります。 たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚、髪、爪などの体の組織をつくる材料となるだけではなく、体を動かすエネルギー源にもなる重要な栄養素です。

日本では、山芋、オクラ、納豆などのねばねば物質を見た目で「ムチン」と呼ぶ習慣があり、広く流通している辞典などにも記載がある。しかし、これらの多くは別の物質で、構造からもムチンではないそうです。

◆ ムチンの効果があると思われるもの
胃潰瘍 / 胃腸病 / 風邪 / 便秘 / 動脈硬化 / アレルギー疾患

<参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/mucin/>


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