Subject   : メラトニン(melatonin)

カテゴリー  : 話題のことば > ホルモン


 メラトニン(melatonin)
メラトニン (N-acetyl-5-methoxytryptamine) は 脳 の 松果腺 から分泌される ホルモン 。 アミノ酸 の トリプトファン から セロトニン を経て合成される。 松果体とは光を感じるところで睡眠と深く関わっています。 暗いところではメラトニンの分泌量が多くなり眠くなります。逆に光を感じるとメラトニンは減少し眠くなくなります。
メラトニンは睡眠など生体リズムを形成するホルモンの一種です。 ヒト におけるメラトニンの 血液 中濃度は昼に低く夜に高い サーカディアン・リズムを示し、 睡眠 と関連しています。 メラトニンは夜間に分泌がさかんになり、日中量の10〜20倍になり午前2〜3時頃がピークに達します。そして、朝7時ごろをめざして急降下。朝から日中は少量しか存在しません。
睡眠・目覚め・疲労・体温・脈拍などの生体現象と同様にほぼ24時間のリズムで体内時計でコントロールされているといわれます。その働きとして色素細胞に対する脱色作用、性腺抑制作用、甲状腺ホルモン産生を抑える働き、副腎皮質ホルモンの産生をたかめる作用などが挙げられています。
メラトニンが日内変動を利用して、睡眠をコントロールすることが出来るホルモン作用と、活性酸素の害を減らす作用をもっていると報道されています。
メラトニンは6歳頃をピークに年齢を重ねるにつれ減少してきます。年をとると眠りが浅くなるのはメラトニンの減少が理由の一つは考えられています。不規則な睡眠もメラトニンの減少につながります。

 睡眠相後退症候群では、メラトニンが分泌される時間が遅くズレこみ、寝るべき時間に寝ることができません。そこで、寝る30分〜1時間前にメラトニンを飲むと、後ろにズレこんでいた睡眠リズムが前倒しになります。

まだ明確な研究結果はありませんが、メラトニンは活性酸素を除去し免疫力を高めたり、抗ガン作用や老化防止にボケ防止などの作用があると言われています。ただし、メラトニンの取りすぎは副作用があるとも言われているのでこれらの作用を目的にした服用は避けた方が良いと思われます。 メラトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンから作られます。トリプトファンを多く含む食品、くるみ、ゴマ、ふ、落花生、マグロ、サンマなどを食べるようにしましょう。
メラトニンと同じ原料で作られたトリプトファンが白血球の好酸球増多症を起こしたり、広範囲の筋肉組織に痛みを起こす筋肉痛症候群の原因と考えられて発売中止となりました。

◆ メラトニンの効果があると思われるもの
ガン(癌) / 老化 / 免疫力強化 / 不眠症、ストレス緩和、 脊椎測湾症防止
◆ メラトニンが含まれる食品例
ケール / アメリカンチェリー

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