Subject   : ビオチン(ビタミンB7)

カテゴリー  : 話題のことば > ビタミン


 ビオチン(biotin)
ビオチン(biotin)は 脂肪酸やブドウ糖、アミノ酸代謝に関わる酵素である カルボキシラーゼの機能を補助する働きを持ちます。 またビオチンはタンパク質、RNA合成にも間接的に関与します。 ビオチンは、ピルビン酸カルボキシラーゼ、アセチル-CoAカルボキシラーゼなど、炭酸固定反応(カルボキシラーゼ)の補酵素として働きます。
疲労物質の乳酸を肝臓のなかで再びブドウ糖に生まれ変わらせる過程で 補酵素として働きます。
ビオチンは以前はビタミンHと呼ばれていましたが、その働きが 解明されるに従いビタミンB群に分類されるようになりました。
ビオチンは食物に広く含まれている上、小腸から大腸に至るまで 広い範囲で吸収されるため一般的には欠乏することはありません。 しかし最近、腸内細菌が活発でない乳児期のビオチン欠乏が指摘 されているそうで、アメリカの小児科学会では粉ミルク利用乳児の ビオチンの1日の推奨摂取量を10〜15μgとしていてます。
食物中には、結合型ビオチンとして、多く含まれている。 結合型ビオチンは、膵液中のビオチニダーゼにより分解され、 遊離型ビオチンに変換される。  ビオチン(遊離型ビオチン)は、主に、空腸で、吸収される。
過度の偏食や卵白の摂り過ぎ、長期間ある種の抗生物質や睡眠薬を 服用し続けている場合などには、胃や腸の中でビオチンの吸収を 阻害されビオチン不足が生じることがあります。 (生卵の卵白に含まれるアビジンによって吸収を阻害されますが、 火を通せば問題ありません。)
ビオチンが不足すると、ブドウ糖、脂肪酸そしてアミノ酸の代謝に 障害を及ぼし、さらに免疫機能やコラーゲンの生成が低下して、 食欲不振、皮膚炎や結膜炎、脱毛や白髪、筋肉痛、疲労感、舌乳頭萎縮、 うつ病といった症状がでることがあります。
そもそもビオチンは皮膚炎を予防する因子として発見されました。不足すると、顔色が蒼白になったり、皮膚炎、肌のくすみなどを引き起こす場合があります。皮膚の健康を保つのには欠かせないビタミンといえます。
 鶏卵の卵白を生食すると、卵白に含まれるアビジン(avidin)とビオチンが結合して、生物利用性が低下する。その為、毎日、大量の卵白を摂取すると、ビオチン欠乏が起こる
ビオチンは最近の研究でヒスタミンの増加を抑える働きがある ことがわかり、アトピー性皮膚炎に対するビオチンの役割が 注目されています

◆ ビオチンの効果があると思われるもの
毛髪 / 肌荒れ / 疲労回復
◆ ビオチンが含まれる食品例
大豆 / 卵黄 / 豚レバー / たまねぎ、胚芽、ロイヤルゼリー
◆ 参考
kenko.it-lab.com

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