Subject   : コラーゲン

カテゴリー  : 話題のことば > たんぱく質


 コラーゲン
コラーゲンは、動物の体中にもっとも多く含まれるタンパク質で、 生体の全タンパク質の20〜30%を占めています。 その内、40%は皮膚に、20%が骨や軟骨に含まれ、その他は、血管、内臓などに広く分布しています。 特に皮の真皮層では 90〜95%がコラーゲンでできています。
コラーゲン分子は約1000個のアミノ酸からなる 3本のポリペプチド鎖が三重のヘリックス(らせん)構造をとった、直径 1.5nm、長さ 300nmの棒状の形をしています。
そのアミノ酸組成には顕著な特徴があり、全体数の約1/3をグリシンが、 約1/4をプロリンとヒドロキシプロリンが占めています。 必須アミノ酸としてはリジンなどが含まれていますが、トリプトファンは含まれていません。 コラーゲンはその特異な構造のために水に不溶性で、希酸、希アルカリにもほとんど溶けず、また通常のタンパク質分解酵素の作用も受けません。
コラーゲンは体や臓器の形を支える構造材として働いています。 また、細胞同士をくっつける接着剤の役割も果たしています。 そしてこれらの物理的な機能の他に、細胞の増殖や器官の形成、傷口の治癒促進などの生体活動にもコラーゲンが大きな 影響を与えていることがわかってきました。
人の体内では、常にコラーゲンの分解と合成が繰り返されています。 年をとると、このバランスがくずれ、分解の方が多くなります。 これは老化現象の一つでコラーゲンが柔軟性を失うとしみやしわが 発生したり、関節痛の原因になることがあります。

◆ コラーゲンの効果があると思われるもの
老化 / 毛髪 / 目疲れ / 肌荒れ / 美肌
◆ コラーゲンが含まれる食品例
あなご / うなぎ / 鯖 / さんま / どじょう / ふかひれ / ふぐ / ぶり / あわび / 魚のアラ / なまこ / すっぽん / 鶏手羽先 / 鶏肉 / 豚足 / 軟骨 / 豚肉 / マトン
 ⇒ タンパク質の機能と変性

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