Subject   : ヘッジファンド(hedge fund)

カテゴリー : 政治・経済


 ヘッジファンド(hedge fund)
 株式や為替など変動商品への投資にあたって、先物やオプションなどの金融派生商品での運用も行い、相場の上下にかかわらず収益を追求するファンド。

 資金の出し手が少数で規制の対象にならないものが多い。買いだけでなく、売りのポジションも積極的に取る。1990年代に米国の投資家ジョージ・ソロス氏が設立した「クオンタムファンド(Quantum Fund」が有名。運用規模が巨額になり、為替相場などのかく乱要因などになっているとの指摘がある。アジア通貨危機に際して大量の空売りを仕掛けそのきっかけを作ったともいわれ、規制を求める声も多くなっている。最近では特定のファンドや運用者よりも、ヘッジファンド全体としての動向に注目が集まるようになっている。ここ数年は運用難に悩む地方金融機関などもヘッジファンドへ出資するようになり株式相場などへの影響力を高めている。

ヘッジファンドは、高度なテクニックや理論(モデル)を駆使し、空売り(ショート)やデリバティブなどを効果的に組み合わせ、また株式や債券、通貨、コモディティなど幅広い商品に投資し、いかなる市場環境でもプラスの運用成績を目指しています。

例えば、世界経済の先行きを見通し、主要国の国債や通貨を中心に運用する「グローバル・マクロ」は、マーケットにおいて一定の存在感があります。また、日本株ついては、割安な企業の株式をロング(買って)、割高な企業の株式をショート(空売り)する「株式ロングショート」が主流とされます。


 ⇒ ヘッジファンドの投資戦略

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