Subject   : 時価発行(issue at the market price)

カテゴリー : 政治・経済


 時価発行(issue at the market price)
 会社が新株発行の際、市場で売買されている株式の時価を基準にして発行価格を決める増資方法。一般には、時価発行は公募の形をとっているので、公募増資と同じ意味で使われることもある。

 時価発行の利点は、
(1)少ない発行株式で多くの資金を調達できるので、企業の株主資本充実に役立つ、
(2)プライスメカニズムを通じて資金の適正配分が行われる、
(3)株価が安定的になる
などが挙げられる。会社の体質に不相応な増資をすると、1株当たり利益を薄めるため投資家には不利で、資本市場の健全な育成を阻害することになる。時価発行のほか、額面価格で増資する額面発行もあるが、2001年の商法改正により額面が廃止されたため、額面発行増資という概念はなくなっている。

● 第三者割り当て増資(allocation of new shares to a third party)
 発行会社がある特定者、例えばその会社の従業員や取引先などに増資新株の引受権を与える増資。
 特定の縁故者に割り当てることから縁故割り当て増資ともいう。

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