Subject   : 国民所得勘定(National Income Accounts)

カテゴリー : 政治・経済


 国民所得勘定(National Income Accounts)
 国民所得勘定とは、ある期間内に新しく生産された財貨・サービスの価額を推計把握するものである。国民所得勘定の推計方法には、(1)各財貨・サービスの生産額から生産のための原材料等として使用された財貨・サービス(中間投入)を控除して得られる付加価値を集計する生産面からの接近方法、(2)消費や投資などその期間内で他の生産過程で原材料等として使用されることのない最終需要を集計する支出面からの接近方法、(3)賃金や利潤等の分配された所得を集計する分配面からの接近方法の三つの方法があり、この三面からの推計値は概念的に一致する。これを三面等価の原則(Principle of Equivalent of Three Aspects)という。

 国民経済計算では生産、支出、分配の三面からの接近方法がいずれも採用され、三面の等価を図るべく努力が行われており、わが国では、生産面と分配面が一致するよう作成され、支出面との差を統計上の不突合として表章している。

 国民経済計算における国民所得勘定は、国民経済計算の他の勘定である産業連関表、資金循環勘定、国際収支統計、国民貸借対照表を一つの体系に接合するための媒介として中核的役割を果たしている。



参考) http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/

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