Subject   : インカムゲインとキャピタルゲイン

カテゴリー : 政治・経済


 インカムゲインとキャピタルゲイン
 一般的にインカムゲイン(income gain)とは、資産運用に際して、ある資産を保有することで安定的・継続的に受け取ることのできる現金収入のことを指します。銀行預金や利付債券の受取利息、投資信託の収益分配金がそれに該当します。不動産投資の場合は家賃収入です。株式投資の場合、株主が企業から受け取る配当金がインカムゲインとなります。 債権では表面利率が利子収入にあたり、株式では中間配当や期末配当を指す。

これに対してキャピタルゲイン(capital gain)は、保有していた資産の値段が変動することによって得られる収益のことを指します。この場合の資産とは土地、建物、絵画、ゴルフ会員権、貴金属など幅広いもので、株式や債券などの有価証券も含まれます。一般的に価格が変動するものを安く購入して、高くなった時に売却して得られる値上がり益がキャピタルゲインです。

キャピタルゲインは、保有している資産の価格が値上がりすることによって得られる収益(リターン)です。高くなると予想して買った資産が、当初の思惑(おもわく)とは反対に値下がりしてしまった場合、そこで売却すると損失が発生します。これはキャピタルゲインの反対で「キャピタルロス」と呼ばれます。これに対してインカムゲインは、安定的・継続的に入ってくる収益のことですので「インカムロス」という概念はありません。

株式投資の場合、信用取引を使ってカラ売りを行い、高く売って安く買い戻せば利益を得られます。これは資産の値上がりから得られる収益ではありませんが、この場合も資産の価格変動によってもたらされた利益という意味でキャピタルゲインに含まれます。

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