Subject   : 株券消費貸借(「貸し株」)

カテゴリー : 政治・経済


 株券消費貸借(「貸し株」)
株主が自己の保有する株券を議決権とともに他人に貸し出し、一定期間が経過したあとで返還を求める民法上の契約のことで、単に「貸し株」ともいう。

2005年3月24日、ソフトバンク・インベストメント(SBI)、フジテレビジョン、ニッポン放送の3社の話し合いで、ニッポン放送が保有するフジテレビ株をフジテレビに友好的な第三者に放出し、ライブドアによる支配から逃れる目的で、ニッポン放送が保有する発行済みベースで13.88%のフジテレビ株35万3,700株をSBIに貸し出し、SBIがフジの筆頭株主になったと発表したことで注目を集めた。

株券消費貸借によって株券の貸し出しによって株式の名義が書き換えることから、借り主となった株主は議決権を行使でき、また、株主優待を受けることができるばかりか、返還の期日までの間は、株式市場で株式の全部または一部を自由に売却できる。売却した分は、株券返還の期日までに売却した株券と同数の株券を購入し、借りたときの株券と同数にして返還すればよいことになる。

● 転換社債型新株予約権付社債(CB)
2001年の商法改正で新たに新株予約権制度が創設されたことに伴い設けられたもので、社債に新株予約権が付された形態で発行される債券。

新株予約権とは、株式を一定の条件で取得するための権利で、新株予約権の行使があると、社債部分の金額が、そのために払い込まれたとみなされる。新株予約権の行使によって発行される株式数や、新株予約権を行使できる期間などは、あらかじめ決められており、新株予約権の分離譲渡はできない。

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]