Subject   : MLC ( Multi Level Cell )

カテゴリー  : 半導体 > 


 MLC ( Multi Level Cell )
 フラッシュメモリには、MLC(multi level cell)とSLC(single level cell)と呼ばれるものがあります。MLCの製品なのかSLC製品なのかによって価格が異なり、伝送速度も異なります。

1セルあたり2ビット以上の記録を行うことが可能なNANDフラッシュで、MLC型はSLC型と比べて書き換え可能な回数とデータ保持期間で劣るが、より安価に大容量製品が作れるため、個人用PCのような用途での製品によく使用されています。

MLCは、SLCとは異なりコップの電子をいくつ保存しているかによって、様々な状態を示すことができます。MLCの場合、電子が存在しない場合00、電子が4つあれば01、8つあれば個の10、12個あれば11になります。 すなわち、1つのコップに全4種類(00、01、10、11)を表現することができます。SLCに比べて2倍の容量を持つということになります。8Level Cell、16 Level Cellも理論的には可能です。 現在3ビット(8Level Cell)が実現しています。

SLCがデータの書き換え可能回数が概ね10万回程度に対して、MLCが概ね1万回程度とされています。 MLCはSLCよりも速度が遅い。その理由は、SLCは、コップの水を一気に入れてしまうので、保存速度が速いが、MLCは、スポイドで水を入れていく方法なので保存速度が遅くなります。

○ SLC(Single Level Cell)
1セルあたり1ビットの記録を行うNANDフラッシュで、SLC型はその書き込み速度と書き換え可能な上限回数が大きいことにより、サーバ向けや産業用の組み込み装置など、信頼性や低保守性が求められてコスト高を許容する用途に普及しています。
 ⇒ 次世代不揮発メモリー

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