Subject   : IFOV(瞬時視野)

カテゴリー  : 産業・技術 


  IFOV(Instantaneous Field of View)
 光学センサの一つの検出素子が瞬間的に見ることができる視野。

 角度θで表す場合と、地表面での距離xで表す場合とがある。衛星高度をH、光学系の焦点距離をf、検出器のサイズをDとすると、  θ=D/f, x=Hθ=HD/f で与えられる。

 しかし、光学系の収差や回析、衛星の速度などの要因により、実際の瞬時視野はより大きくなる。これを実効瞬時視野(effective instantaneous field of view)といい、たとえばMTFが1/2になる空間周波数を検出器上でνとして、地表面での実効瞬時視野EIFOVはEIFOV=H/2νfとなる。

 ○  分解能(光学センサ)
光学センサの性能を表す指標。resolution (optical sensor)

 識別可能な地表の大きさと関係する空間分解能は、IFOV(瞬時視野)、実効瞬時視野、MTF、PSFなどで表現されるが、Hを衛星高度、fを光学系の焦点距離、 dを検出器素子の大きさとすれば、(H/f)dで近似され、たとえばLANDSAT TMで30mである。
 一方、S/Nと関係するラジオメトリック分解能はNEΔε、NEΔT、雑音等価放射輝度、雑音等価反射率などで表現されるが、分類精度に直接結びつくスペクトル分解能は普通、分光感度がピークの1/2になる波長(長波長側および短波長側)の差を半値幅として表す。一般に半値幅よりも細かいスペクトルの特徴は分解することができない。
 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

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