Subject   : ICカード(IC card)

カテゴリー  : 産業・技術 


 ICカード(IC card)
キャッシュカード大のプラスチック製カードに極めて薄い半導体集積回路 (ICチップ)を埋め込み、情報を記録できるようにしたカードです。 電子マネーやテレホンカードなどに応用されています。 磁気カードに比べて100倍近いデータを記録でき、データの暗号化も可能なため 偽造にも強いくなります。
データを読み書きする方式の違いによって「接触式」と「非接触式」 に分けられます。接触式カードは、カード側に設置された接点(端子)を経由して 端末がデータを取得する方式です。接触式カードは ETC(自動車のノンストップ料金精算システム)で採用されているほか、 海外のテレホンカードなどでも使われています。
 非接触式カードにはアンテナが内蔵されており、微弱な電波を利用して 端末と交信できます。非接触式カードはNTTのICテレホンカードや JR東日本の「Suica」に使われていることで有名です。
 ICカードには磁気ストライプを入れることも可能で、磁気カードと 兼用のカードを作ることもできるため、従来から普及している クレジットカードなどの機能を持たせたICカードも多く出回っています。
● 非接触式ICカード(non-contact type IC card)
カード自体が動作するための電気も電波から生成するため、電池なしで 動作できるようになっています。鉄道・バスのプリペイドカードとして 世界的に採用されているほか、企業の社員証などに採用されています。
 接触式ICカードと違って読み取り端末に接触させなくても処理が可能な ため、振動やほこりが多い環境での運用に適しています。 また、カードを抜き差しする手間がないため、高速な処理が必要な 鉄道・バスの決済処理には非接触式カードが使われています。
● スイカ:Suica(Super Urban Intelligent Card )
JR東日本などが首都圏で導入している、定期券・プリペイドカード (イオカード)機能を持つ非接触式ICカードです。
 1枚のSuicaに定期券機能とプリペイドカード機能の両方を持たせる ことができるため、定期券区間内から区間外まで乗車したときに、 区間外の部分に相当する運賃のみを自動的にプリペイド残額から 差し引くことができます。
 また、定期券の有効期限やプリペイドカードの残額などをICチップに 電気信号として記録しているため、定期券の更新やプリペイド金額の 追加の際にも同じカードを使いつづけることができます。
 Suicaはカードと無線で通信する方式を採用しているため、改札機の センサーにSuicaを近づければ(およそ10cm以内)、Suicaをセンサーに 接触させなくても処理は正常に行われます。ですから 財布や定期券ケースなどからカードを取り出す必要がないので便利です。


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