Subject   : 光共振器(optical resonator)

カテゴリー  : 光学 


 光共振器(optical resonator)
 光共振器は、光の領域の周波数をもつ電磁波を受け取って共振させる装置。レーザーを発生させる主要な構成要素の一つである。

一般的には、光の定在波をつくりだすための光学ミラーの配置である。光共振器はレーザーを構成する主要部分であり、レーザー媒質を光共振器内におくことによりレーザーを得る。また、一部の干渉計にも使われる。

 レーザー光はレーザー媒質を励起することにより反転分布を起こし、媒質に光を入射して誘導放出させることにより得られるが、現実的に1回の誘導放出で得られるレーザー光は非常に弱い。そのため、たとえばパルスレーザーでは高い強度を得るために、光共振器内でレーザー光を往復させ、ある程度のエネルギーになったところでレーザー光を出すような技術が開発されている(Qスイッチレーザー) 。

CWレーザーでは、共振器の出力側のミラーに「反射率99%、透過率1%」といった特別なミラーを使用することにより、共振器内で多くの光を往復させ、その一部をレーザー光として取り出している。

 ○ ファブリペロ共振器(Fabry-Perot Resonator)
 二枚の平面鏡の間で光を繰り返し反射させる共振器

 ⇒ レーザーの種類

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