Subject   : カテコール (catechol)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学 


 カテコール (catechol)
カテコール (catechol) はフェノール類の一種で、ベンゼン環上のオルト位に 2個のヒドロキシ基を有する有機化合物。 ポリフェノールに含まれる構造として知られる。ピロカテコール (pyrocatechol) とも呼ばれる。 位置異性体にレゾルシノール、ヒドロキノンがある。

■ 性質
常温常圧で無色の固体。水にもエーテルにも可溶。阿仙薬(カテキュー)の 乾留成分に含まれていたためにこの様に命名された。
抗酸化作用が強いとされ、ウルシオール(漆の主成分)、カテコールアミン や、カテキンなどのポリフェノール、ほか多くの生体物質の骨格に含まれる。o-ベンゾキノンの還元によって生成する。ヒドロキシ基の位置が異なる構造異性体にヒドロキノン及びレゾルシノールがある。染料の原料や止血剤として用いられる。ともに、骨同士のまさつを軽減して関節をなめらかに動かす働きをしています。

カテコールアミンはカテコール核をもつ生理活性物質のアミンのことで (アドレナリンノルアドレナリンドパミンの総称) 脳内神経化学伝達物質です。
ドパミンは、腎臓のオータコイド(生体内活性物質)、
ノルアドレナリンは交感神経の伝達物質、
アドレナリンは副腎髄質ホルモンとして重要です。


空気中に長期放置するとゆっくりと酸化を受け、淡いピンク色を呈する。
o-ジヒドロキシベンゼン
分子式 C6H6O2
分子量 110.11 g/mol
CAS登録番号 [120-80-9]
形状 無色固体
密度と相 1.3 g/cm3, 固体
融点 105 °C
沸点 245.5 °C


 ⇒ ポリフェノール(Poliphenole)

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