Subject  : 落雷とその防御方法

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  落雷
落雷とは、雲の中の氷の粒が雲中の対流等によりぶつかり合い摩擦を生じ、それによって静電気同様に帯電して、溜りに溜まった電荷がその状態解消のために、地面・水面及び地上物に対して電荷の放出=放電を行う状態です。なお雲の中や他の雲との間で放電が行われる場合は「雲中放電」と呼ばれます。
放電する程に電荷が蓄積するには雲中の対流運動等が激しい必要があるため、積乱雲の直下や温暖前線・寒冷前線の通過時などに落雷が発生することが多いです。 黒くみえる雲が出たときは、密度と厚さの大きい雲で活動が活発であることが予測されるため、要注意です。
稲光りを感じてから雷鳴の音が聞こえるまでの間に若干のタイムラグがあることがありますが、この時の現在地から落雷点までの距離は、3秒間をおよそ1kmとして概算できます。雷雲の移動速度は分速0.2〜0.7km ですから、3秒あっても2分以内に近づいてくることがあります。 早めに避難するよう心掛けましょう。(雷雲の下にいる場合は、どこに落ちてもおかしくはありません。次の落雷は、前の落雷位置から、0〜30Km離れた場所で起こります。10km以上離れたところに落ちる確率も、20%もあるそうです。)
落雷の時、稲妻は約100万分の1秒間進み、10万分の1秒休止する。これを繰り返しながら進むため稲妻はギザギザに進むそうです。

● 落雷による被害
人に直接当たる被害はほとんど無いが、ゴルフ場のような平坦な土地の場合、 人に直接当たる確率は高くなる。その場合感電 すると、死にいたるケースも多い。 直接人体へ落ちなくても至近に落ちた場合、ショックで失神等を起こす可能性があります。
森などに落ちた場合は山火事となるケースもある。
一般家庭への引き込み電線、アンテナなどに落雷した場合、家庭電化製品へ電流が流れ、修理が不能になるほどのダメージを受ける場合がある。また直接電線に落雷しなくても雷サージ電流が配電線に乗り、広域な一般家庭にも影響を及ぼす場合がある。特にパソコンなどの電子機器はこれに弱い。 ブレーカーの動作により突如停電することもある。
 落雷に対する防御方法
雷は基本的に周囲で最も高いところに落ちるが、最も導電しやすいルートを通 ります。人体内部はかなり電気を通しやすい部類に入ります。
  • 鉄筋コンクリート建築物・戸建て住宅などの本格的木造建築物に避難する。
  • 壁・柱・天井などから1メートル程度距離を置く。
  • 電気機器・有線の電話なども同様に1メートル程度はなれたほうがよい。
  • 自動車・電車など周囲が金属で囲まれた乗り物に避難する。 ただし、ハンドル、車体、電装機器には触れないほうが無難である。
  • 傘、釣竿、ピッケルなどを自分の頭より高い位置に何かを掲げない。
  • 高い木の下には入らない。 幹付近で立っていると木に落ちた雷が幹を通らず人体の方を通って地面に落ちる(側撃という)。
  • 電化製品は電源を切る。出来ればコンセントを抜く。

「金属を身につけていると落ちやすい」も誤った俗説であり、落雷に遭う確率に差はありません。 体から金属類をはずすことより、一刻も早く安全な場所に避難することが重要です。

 ⇒ 気象庁が発表する注意報と警報

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