Subject  : 還元濃縮

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  還元濃縮
 原材料となる天然の食品素材を大量に処理し一定の規格製品とする食品加工過程で利用され、日本農林規格(JAS)および食品衛生法等により、厳密に規定されています。
 一般に濃縮は液体を加熱したり、逆浸透膜や限外濾過膜を使用し食品から水分を除去すること。還元は一度濃縮して製品としたものを原料にして水や調味成分を添加することにより新しい食品に加工することを意味します。果汁や乳製品に用いられる場合が多いものです。
 日本標準食品分類では、アルコールを含まない飲料としてミネラルウォーター等の飲料水と清涼飲料水に大別し、さらに清涼飲料水については、炭酸飲料、果汁を使用した果実飲料、コーヒー飲料、茶系飲料などが含まれます。

果実飲料は果実の搾汁を主原料としたものです。天然果汁には、果汁そのものの場合と、原果汁の1/5〜1/6にまで水を除去した濃縮果汁に水あるいは調味料を加えて元の濃度にもどしたものも含まれます。
この食品には天然果汁100%(濃縮果汁還元)等の表示がなされています。果汁の含有率が50%以上のものを果汁飲料、10%以上50%未満のものを果汁入り清涼飲料と称します。日本農林規格では材料割合は定められていますが、栄養成分についての規定はありません。栄養成分の表示については栄養改善法により、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、無機質、ビタミン等の含有量を一定の基準に従って適用することが規定されています。

 乳製品については食品衛生法の規定により、濃縮乳は牛乳を濃縮したもので、乳固形分25.5%以上、乳脂肪7.0%以上等の規格があります。濃縮乳、脱脂粉乳を水でもどした還元乳を使用した形の低脂肪(ローファット)ミルクをはじめ、クリームを加えた濃厚還元牛乳などの加工乳が利用されています。これらも同じく栄養成分を表示するには栄養改善法の適用があります。
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