Subject  : 海外旅行に必要な予防接種

カテゴリー: おでかけ


 海外旅行に必要な予防接種
予防接種は、多くの開発途上国への旅行には重要で、黄熱病の予防接種が入国に必要な国もあります。ワクチンで予防できる病気には、A型・B型肝炎、ポリオ、黄熱病などがあります。ワクチンの中には効果が出るまでに最長で6カ月かかるものがあり、早めに接種の計画を立てる必要があります。

海外旅行に出かける際は上記の予防接種のほか、はしか(麻疹)、おたふくかぜ(ムンプス/流行性耳下腺炎)、風疹、破傷風、ジフテリア、ポリオ、肺炎球菌感染、インフルエンザ、水ぼうそう(水痘)などの予防接種は必ず済ませておく必要があります。成人の旅行者で熱帯地域に旅行する人、南半球に4〜9月に旅行する人、団体旅行をする人にはインフルエンザの予防接種が勧められます。

感染症 予防接種が推奨される地域 メモ
A型肝炎 中南米、アフリカ、中東、アジア、東欧 完全な免疫が得られるまでに4週間を要するため、出発まで4週間未満の場合は肝炎免疫グロブリンの接種を行う。妊婦にも安全に接種可能
B型肝炎 アラスカ、カナダ北西部、北極海の西半球側の島、南および西太平洋の島、アマゾン川流域、中国、中央および東南アジア 主に現地住民との性的接触、血液や血液製剤に接触することが予想される旅行者には予防接種が勧められる。妊婦にも安全に接種可能
日本脳炎 中央および東南アジア、極東、トーレス海峡(オーストラリア) 流行期にアジアの農村地帯に1カ月以上滞在する場合に限り予防接種が勧められる。妊婦への接種は勧められない
髄膜炎菌感染 サハラ砂漠以南のアフリカ北部 流行地域へ旅行する場合も感染のリスクは高くないが、予防接種により感染防御効果は高まる。メッカ大巡礼(ハッジ)の時期にサウジアラビアに入国する際は予防接種が必要。妊婦にも安全に接種可能
狂犬病 米国を含む世界各国 動物にかまれる危険のある旅行者には接種が勧められ、郊外でキャンプする人、獣医、野外研究者、へき地に滞在する人なども対象。この予防接種をしていても、動物にかまれた後には予防効果を高めるための追加接種が必要となる
腸チフス 中南米、アフリカ、中東、アジア、東欧 予防接種は完璧ではないがかなりの効果がある。食べもの、水、衛生状態に細心の注意を払うことで予防効果は向上する。5年後に再接種が必要。錠剤と注射の両方があるが、錠剤には毒性を弱めたウイルスが含まれるため妊婦への接種は危険
黄熱病 南米、アフリカ まれな病気だが、多くの国で入国時の予防接種が求められている。妊婦への接種は危険


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