Subject  : 肥料

カテゴリー: 趣味> 園芸


 肥料
植物が成長するとき,適当な物質を根から吸収する必要がある。人間が与えるそのような物質を肥料という。肥料は,植物そのものに直接養分として作用するもの(たとえば窒素肥料−尿素など)と,土の状態を改善するもの(pH調整−石灰CaOなど)に大別される。

野菜づくり、植物の成長に必要な養分は16種類あり、そのうち最も必要量が多く、重要な窒素(N)、リン酸(P、リン)、カリ(K、カリウム)を肥料の「3大要素」といいます。これに続くのがカルシウムとマグネシウムで、合わせて「5要素」といいます。これに、空気と水から得られる水素、酸素、炭素が、過不足なく吸収されるようにすることが必要です。土中に含まれるイオウ、鉄、マンガン、鋼、モリブデン、ほう素、亜鉛、塩素の微量要素は、堆肥を施していれば、まず不足する心配はありません。

 肥料には,化学工業によりつくられる化学肥料(硫安(NH4)2SO4,尿素など)と,ワラ や野菜くずなどを発酵させてつくる堆肥などの有機質肥料(天然肥料)がある。有機質 肥料は土に施すと土中の微生物により無機成分に分解されてから植物に吸収される ので,即効性はない。化学肥料は直接無機物(NH4+,NO3-など)を施すので施肥の効果が 速くでる。
 化学肥料
分類 主な成分 メモ
窒素肥料 硫酸アンモニウム (NH4)2SO4 即効性で土によく吸収される。
硝酸アンモニウム NH4NO3 即効性だが土に吸収されず,
雨水で流れやすい。
尿素 (NH2)2CO 中性の肥料で葉面散布にも適する。
石灰窒素 CaCN2
(カルシウムシアナミド)
土壌線虫の駆除に効果あり。
野菜に適する。
リン肥料 過リン酸石灰 Ca(H2PO4)2・H2O
+2CaSO4
即効性で各種作物に適するが
老朽水田に用いない方がよい。
重過リン酸石灰 Ca(H2PO4)2・H2O 即効性で高成分,
性質は過リン酸石灰と同じ。
カリ肥料 硫酸カリウム K2SO4 即効性で土によく吸収される。
塩化カリウム KCl 即効性で繊維作物には適するが
タバコ・じゃがいもにはよくない。
複合肥料 化成肥料 N,P,Kのうち2種以上を
含む
バランスのとれた施肥が
容易に行える。

 有機質肥料
● 魚粉末
遅効性で畑作物に適する。
● 植物油かす
遅効性で配合肥料の原料としても用いられる。
● 骨粉
遅効性で特に永年作物に適する
● たい肥
野菜,果樹,花などに適する。
 ⇒ 花木の種類と好適土壌酸度

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]