Subject   : クラスタ分析(clustering cluster analysis)

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 クラスタ分析(clustering cluster analysis)
 異質なものの混ざり合っている対象の中で、互いに似たものを集めて集落(クラスタ)を作り、対象を分類しようとする手法の総称で、教師なし分類法の代表的な手法。

 パターン認識に際し、パターンの類似性の評価基準の下で空間上の分布からクラスタを探すのがクラスタリングである。一般的に利用されている凝集型の階層的分析法を以下に紹介する。  今、n個の対象O1,O2,...Onがあり、対象OiとOjとの間の類似の度合を表す数値dijが得られている(但し、dij=dji)とする。

 この類似の度合を表す指標として距離のように値の小さい方が類似性が高い非類似度と、相関係数のように値の大きい方が類似性が高い類似度とがある。クラスタ分析の一般的プロセスを次ぎに示す。  一つずつの対象を構成単位とするn個のクラスタから出発し、クラスタ間の非類似度行列(dij)を参照して最も類似性の高い2つのクラスタを融合して1つのクラスタを作る。クラスタ数が1になれば終了。そうでなければ次ぎに進む。ここで作られたクラスタと他のクラスタとの非類似度を計算して非類似度行列(dij)を更新して最初のステップに戻る。

 これらステップにおいて用いられる個体間の非類似度としてユークリッド平方距離、マハラノビスの距離、ミンコフスキー距離等があり、クラスタ間の非類似度の定義の方法として最短距離法、最長距離法、重心法、メジアン法、ウォード法等がある。

 ○ 構造地形(tectonic landforms)
 構造という用語は、動的な構造運動と静的な地質構造という二つの異なる意味で使われる。これに対応して、構造地形も変動地形(tectonic landforms)と組織地形(structural landforms)に分けられる。  このうち変動地形は断層や褶曲などの造構運動で基本的な形態が形成された地形で、組織地形は地層を構成する岩石の性質や断裂にともなう破砕に応じ、差別的に発達する特徴的な浸食地形である。造構的見地から変動地形は動的、組織地形は静的な地形と分けることもできる。  構造地形の特徴は造構運動(地殻変動)の種類や広がりを判読する情報となる例が多く、写真地質学的手法の重要な要素として利用される。
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