Subject   : 液体レーザー、色素レーザー

カテゴリー  : 学びの館 >  


 液体レーザー
 液体をレーザー媒質として使用したレーザーが液体レーザーである。

光を用いた励起法が多い。 液体レーザーは、媒質の違いにより有機キレート化合物レーザー、無機レーザー、有機色素レーザーの3つに大別される。 しかし、有機キレート化合物レーザー、無機レーザーは安全面や能率で問題があり、実用化されているのは有機色素レーザーである。

 ○ 色素レーザー
 色素レーザーは粉末状の色素を有機溶媒で溶かしたものを発振媒質として用いたものす。  特徴としては、可視域を中心に、連続的に波長を変えることが可能であるということと、可視域全体をカバーするだけの豊富な色素のおかげで、分光学などの分野で広く用いられています。

色素レーザー用の媒質として発振可能な材料は500種類以上が確認されている。 連続発振する場合、励起源はイオンレーザー、パルス発振する場合はフラッシュランプやYAGレーザー、エキシマレーザーが利用される。

色素は、発光波長より短い波長の光を吸収する。(バイブロニック準位のせいで、吸収したエネルギーの一部は熱に変換される。)色素に吸収されたエネルギーは反転分布をもたらし、電子を励起状態に運ぶ。励起にひきつづき、振動エネルギーが失われ、励起状態の最も低いバイブロニック準位に移る。誘導放出は、基底状態の最も高いバイブロニック準位に対して置き、振動緩和によって系の基底状態に戻る。 このプロセスが繰り返される。
 ⇒ レーザー(LASER)

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]