Subject   : 血液はなぜ赤い?

カテゴリー  : 学びの館 > 生物 


 血液はなぜ赤い?
ヒトをはじめ、多くの動物の血が赤いのはなぜでしょう。
それは、血液に含まれる赤血球が赤いからです。 その赤色のもとはヘモグロビンです。 ヘモグロビンというのは色素を 持ったタンパク質です。その色素の中心に鉄があり,酸化鉄は特に赤 くなるためです。
動物によっては色素の中心に銅を持つものがいて,酸化銅は青いため、 このような動物の血液は青くなります。例えばイカやタコの血液は青い。 ヘモシアニンという色素タンパク質がある。 バナジウムを持つ ホヤの血液は緑色です。
● 赤血球
赤血球は核がない、無核の細胞です。 無核であるため寿命がある。血液中で90日から120日働いて死亡する。寿命の尽きた赤血球は肝臓で破壊されます。 ヘモグロビンも肝臓で分解されて、ビリルビン(黄色) ができます。 この、ビリルビンが血液中に出て血液が黄色になることがあります。 これが黄疸という現象で肝炎の診断に使われます。
寿命の尽きた赤血球が壊される一方、新しく補給されています。 赤血球や白血球を生産するところは骨髄で、骨髄とは骨の中心部です。 赤血球のもとになる細胞(赤芽細胞)には核があります。したがって、 骨髄内では盛んに分裂して増殖しているのです。血管に出る直前に、 酸素を運ぶ機能に特殊化するために、 核を捨ててしまいます。


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