Subject   : スキーム

カテゴリー  : インターネット・通信 


 スキーム
URI (Uniform Resource Indicator) では、アクセスできるリソースを指し示すときに「どのような方法でアクセスするか」と「その方法ごとに、どう指定すればリソースにたどり着けるのか」をそれぞれ指定します。 スキームというのは、前者の「どのような方法でアクセスするのか」に相当します。この場合、「リソースはローカルなマシンの中にファイルとしてあります」ということです。

一般にURLは (スキーム名):(スキームごとに定められた何かの表現形式) という形をしている。スキーム名としてはプロトコル名が用いられていることが多いがそれに限らない。RFC1738には次のスキーム名が定義されている。 たとえば mailto:abc@def.email.ne.jp という場合、スキーム名は mailto ですが、使われるプロトコルは SMTP や ESMTP です。同様にURLで使われている file や https などもプロトコルではありません。http や ftp の場合はたまたまスキーム名とプロトコル名が一致しますが、むしろ一致しない場合の方が多いくらいです。

スキーム名 メモ
ftp FTPのためのスキーム
http HTTPのためのスキーム
gopher Gopherプロトコルのためのスキーム
mailto 電子メールの宛先を表すためのスキーム
news ネットニュース(Usenet)のためのスキーム
nntp NNTPを使用したネットニュースのためのスキーム
telnet Telnet接続を表すためのスキーム
wais Wide Area Information Servers
file ファイルシステムの中のディレクトリやファイルを参照するためのスキーム
prospero Prospero Directory Service


httpやftpのような特定のホストにIP接続する類のスキームでは次のような共通の形式が使われている。 //<user>:<password>@<host>:<port>/<url-path>
<user> - ホストに接続するときに使うユーザー名。必要がなければ省略可。 <br> <password> - ユーザー名に対応するパスワード。必要がなければ省略可。
<host> - ホスト名、FQDNまたはIPアドレス
<port> - 接続先ポート番号。ホストのどのポートに接続するかを表す。スキームがデフォルトのポート番号を規定している場合は省略してもよい。
<url-path> - ホストに要求するパス。ホストのファイルシステムにおけるパスと対応する場合が多いが、そうでない場合もある。必要がなければ省略可。

 ⇒ ストリーミング

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