Subject  : 入れ歯の手入れ

カテゴリー: 生活情報


 入れ歯の手入れ
 取り外し式の入れ歯には、残っている自分の歯に多くの支える力を求めたものと、総入れ歯に代表される土手、すなわり口の中の粘膜に吸い着いている入れ歯とに大別することができます。
 大切な歯を何らかの原因によって失った事から、入れ歯を入れることを余儀なくされます。入れ歯は食べ物を食べる機能や発音機能の回復をしたり、改善をはかるとともに顔かたちを整えます。それと同時に歯を失って生じる歯並びの不正化を予防する働きがあります。入れ歯を装着した時点より、自分の体の一部と考える事が第一であり、出し入れの際にはまず十分に注意を払い、取り外しは、手指を用いて丁寧に行います。
 食事をした後は、入れ歯をはずしてよく水洗いして下さい。食べカスは入れ歯の内面やバネの部分に付着しやすいので、その際は歯ブラシを用いて、自分の歯と同様に汚れをよく取り除くことが必要です。入れ歯専用の歯ブラシも市販されており、便利です。外出の際にはハブラシを−本待って出かけると、入れ歯を入れている人もそうでない人も ともに便利で役に立ちます。
 夜寝る時は入れ歯をはずし、ブラシを使って良く清掃した上で、水の中に浸けておく事により、入れ歯の変形を少なくして保管できます。また、入れ歯をはずしておく間、ハグキに休息を与えることができます。また、定期的に入れ歯洗浄剤を用いる事により、バイ菌の発生を抑制し、茶渋のような薄汚れを取り除き、口の中のただれを防ぐ役割もします。
 壊れた入れ歯や合わなくなった入れ歯を無理に使用していると、入れ歯を支えている歯やハグキに損傷を与えたり、こすれて傷ができ痛みが生じる事があります。定期的に歯科医の検診をうけ、修正や調整をする必要があります。入れ歯が合わずにぐらついたり、バネが折れたり欠けたりした場合は入れ歯安定剤などにたよらずに歯科医にご相談下さい。

● 入れ歯安定剤
市販の入れ歯安定剤は、入れ歯のガタつき、脱落やそれにともなう食べカスの入り込み、土手の傷などの痛みを一時的に軽くすることができる点ではなかなかありがたい味方といえるでしょう。
 市販の入れ歯安定剤は2つの種類に大別できます。1つは粉状ないしはサラサラなノリ状のもので、これは入れ歯と土手の間で文字通りノリの役目をして入れ歯が脱落することを防いでくれます。この種類の欠点は1〜2回の食事ごとに又は比較的短い時間内につけ直す必要があることと、入れ歯をはずした後、口の中や入れ歯本体にベタつきが残ることでしょう。
 もう一つの種類はかなり弾力性と粘着性のある、水に溶けないガムと粘土の中間のような材料で、入れ歯と土手の間に介在して、すき間をピッタリとふさぎ、安定させます。製品によって1日から数日はそのまま使用することができ、はり換えも自由です。しかしながら噛み合わせの不安定さが慢性化してしまい顎の関節に問題を生じたり、土手の高さが失われて、将来的に入れ歯の安定がより悪化することもあります。歯科医は市販の入れ歯安定剤では得られない耐久性のある方法や材料を持っています。

 ⇒ 歯の色


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