Subject : フタル酸エステル

カテゴリー  : 環境 


 フタル酸エステル
環境ホルモンの一つ。
ブルーネル大学のチームが市販のフタル酸化合物を使ってエストロゲン活性の評価をして、 、細胞培養の結果、フタル酸の一部は弱いエストロゲンのような働きを示しました。 中でも強力なのはフタル酸ジブチル(BBP)・フタル酸ブチルベンジル(DBP)でした。
フタル酸化合物は、ほとんどのプラスチックに柔軟性を与えるための可塑剤として 使用され、BBPは主に床用のビニールタイルや接着剤、合成皮革など、DBPは 食品のパッケージ素材やポリ塩化ビニル(PVC)、各種合成ゴムなどに使用されています。
可塑剤として使われる場合、フタル酸化合物はプラスチックと緊密に結合しない ため、溶出します。しかも気化するので環境中に容易に放出し、いたる所に存在し、 食物連鎖で取り込まれ、急速には分解しません。
また、フタル酸化物が包装材、アルミホイール、プラスチック、食品容器の印刷に 使われるインクなどにも含まれており、食品にとけ出す可能性もあります。

 ⇒ 環境ホルモン

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