Subject  : ラシックス(フロセミド)

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 ラシックス(フロセミド)
 「むくみ」をとり、血圧を下げるお薬です。浮腫や高血圧症のほか、心不全の治療にも用います。

心臓や腎臓、あるいは肝臓の働きが悪くなると、体に水分がたまり浮腫(むくみ)を生じます。心不全では、肺に水がたまり呼吸が苦しくなることもあります。

このお薬は、強力な利尿薬です。腎臓に作用して尿量を増やし、体にたまった余分な水分をとり除きます。その結果、むくみがとれて血圧が下がります。同時に心臓の負担も軽くなり、体が楽になります。

おもに、浮腫の治療に用います。心臓病や腎臓病、肝臓病にともなうもの、また、女性では生理前のむくみの治療にもよく使われます。

腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、尿の量を増やします。血液の無駄な水分が減ることと、血管壁のナトリウムが減ることにより血圧が下がります。 特徴 ループ利尿薬に分類され、その代表的な薬です。ループという名前の由来は、尿細管がループ状に曲がっている部分(ヘンレ係蹄上行脚髄質部)に作用することによります。この系統は、もっとも作用の強い利尿薬です。

 ▼ 主な副作用
 薬が効きすぎると、脱水を起こしたり血圧が下がりすぎて、ひどい脱力感やめまいを起こします。とくに高齢の人、また他の降圧薬と併用するときに注意してください。
ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔のむくみ・腫れ、のどが腫れゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
不整脈..動悸、脈の乱れ。
腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。

 ⇒ 心臓病(循環器疾患)の薬と働き

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