Subject  : ARNI

カテゴリー: 健康・医療情報 > 薬学 


 ARNI
 血圧を下げて ホルモンを増やす薬です。

ARNIとは、ネプリライシン阻害薬とアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の合剤。実用化されている唯一のARNIはノバルティスが開発したエンレストで、開発コード「LCZ696」で治験が行われていた。同薬は、ネプリライシン阻害薬のプロドラッグであるサクビトリルとARBのバルサルタンを1分子中に1対1のモル比で結合させた単一の結晶複合体で、経口投与後は速やかにサクビトリルとバルサルタンに解離する。サクビトリルは吸収後に活性体(sacubitrilat[LBQ657])に変換され、ネプリライシンを阻害する。

左室駆出率(LVEF)が低下した慢性心不全(HFrEF)患者に対する標準的な治療薬の1つとして推奨されている。 ネプリライシンは身体にある、BNPを分解する成分です。ARNIはネプリライシンをブロックすることでBNPを増やし、心保護効果をもたらします。
・心機能が落ちた慢性心不全:HFrEF(ヘフレフ)については有意に予後を改善する
・心機能が保たれた慢性心不全:HFpEF(ヘフペフ)については予後を改善しない
・突然死を減らす

 ▼ 主な副作用
 血圧が下がらないか、ふらつかないか、腎機能が悪化しないか、血清カリウムが上昇しないか注意が必要。

 ⇒ 心臓病(循環器疾患)の薬と働き

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