Subject  : デジタル・サブトラクション血管造影法(DSA)

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 デジタル・サブトラクション血管造影法(digital subtraction angiography)
 血管造影法の仲間に、デジタル・サブトラクション血管造影法(DSA : digital subtraction angiography)があります。 DSAではコンピュータ処理によって、血管だけの画像を得ることができます。

造影剤を注入する前と後の画像を撮り、コンピュータで骨や臓器の部分を消して、血管だけの画像にするのです。 高速で繰り返し画像を取り込めるので、リアルタイムの血管像をモニタに写し出すことができます。 従来の血管造影法に比べて検査時間が短くなったほか、確実な診断が可能になりました。 しかし、最大のメリットは、放射線被ばくが低減したことです。

血管造影検査法に似た映像で、エックス線CTを使い、造影剤を注射しながら撮影した画像をコンピュータでつなぎ合わせ、血管の形を表示させるものもあります。ただし、この検査では、血管内に造影剤を流し込むタイミングが重要で、それが血管像の良し悪しに影響してしまうという難しさがあります。 また、骨などの障害物により、画像が見えにくくなる場合もあります。

一方、MRIでも同じように血管像を得ることができます。 こちらは造影剤を使わなくて済み、検査時間も10数分と短いのですが、細い血管までは画像化できず、また、血管の走る向きによって実際の血管と少し異なる画像となってしまう欠点があります。 そのため、この2つの検査のうちいずれかを行った後に、必要があれば血管造影法を行うのが現在の主流です。

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 ⇒ 血管造影検査法(アンギオグラフィー)

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