Subject  : 脳塞栓症 〔そくせんしょう〕

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 脳塞栓症 〔そくせんしょう〕
 脳塞栓症(のうそくせんしょう)とは、心臓疾患(心臓弁膜症・心筋梗塞・細菌性心内膜炎・心房細動など)に由来する血栓が脳の血管に運ばれて脳内で詰まる病気で突発性の病気です。意識障害は脳血栓症より強く段階的に脳梗塞へと進行する。

脳塞栓症の原因は主に心臓弁膜症・心筋梗塞・細菌性心内膜症・心房細動などに由来する血栓が脳に運ばれて、脳内で詰まる事で塞栓ができるという点がその原因とされています。

 【症状と診断】
脳血栓症の症状としては、意識障害が主な症状とされます。なお、脳血栓症と同様に脳梗塞へいたる「脳血栓症」と比較してもその程度は重篤となる場合が多いです。通常、突然症状が現れて数分以内に神経症状が現れます。

当初はCT検査で黒い影が見られます。血栓が溶けて流れると、そこが出血し、CTに白い影があらわれます。心電図で心房細動という不整脈をみとめます。精密検査のためには、脳血栓症と同じようにMRI、SPECT(脳血流シンチグラム)をおこないます。脳波は塞栓を起こした側で電位が下がり、おそい波形になります。

 【治療】
急性期には脳のむくみを取るグリセオールを積極的に使用します。脳塞栓が始まってから3時間以内ならt-PAという薬の点滴で劇的に改善することが期待できます。これは国際的に認められている治療法ですが、日本ではまだ未認可です。脳塞栓ではエダラボンという脳保護薬を投与します。脳梗塞になると活性酸素が発生します。これがさらに脳細胞を破壊し、別の血栓をつくります。エダラボンは活性酸素を除去して脳の障害を防ぎます。

心房細動がある場合には脳塞栓症を予防するためにワルファリンカリウムという血液凝固薬を服用します。ただし、1人ひとりに適合量があるので、毎月血液検査が必要です。ワルファリンカリウムを服用中は納豆、クロレラ、トマト、ほうれんそうなどビタミンKを豊富に含む食品を避けなければなりません。
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