Subject  : コンパートメント症候群

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 コンパートメント症候群
 コンパートメント症候群は、損傷を受けた筋肉に過度の腫れが生じ、腕や脚に重大な障害を与えるおそれのある状態です。腕や脚の骨折や挫滅(ざめつ:圧迫などによる組織の損傷)が原因で発生します。筋肉は周囲を線維組織で覆われていて、1つの閉じた区画(コンパートメント)になっています。損傷を受けた筋肉の腫れが進み、閉じた区画内の腫れがひどくなったり、さらにギプスによる固定などが加わると、筋肉組織の内部の圧力が上昇します。内圧が上昇すると、筋肉に酸素を供給する血流が減少します。酸素の欠乏状態が長時間続くと筋肉の損傷がさらに進み、腫れが増大することで、組織にかかる内圧もさらに上昇します。こうした悪循環により、わずか数時間で筋肉や周囲の軟部組織に不可逆的な損傷や壊死(えし)が起こることがあります。

 【症状】
 骨折後に、固定した腕や脚に痛みがあって次第に強くなっていく、固定した腕や脚の指をそっと動かしただけで痛む、腕や脚がしびれるといった症状があれば、コンパートメント症候群が疑われます。筋肉の内圧の測定結果に基づき、コンパートメント症候群の診断を確定します。

 【治療法】

 ⇒ 症候群(シンドローム)

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