Subject  : 掌蹠膿疱症〔しょうせきのうほうしょう〕

カテゴリー: 健康・医療情報 > 


 掌蹠膿疱症〔しょうせきのうほうしょう〕
手のひらや足の裏に膿疱が出没して慢性の経過をとり、再発をくり返して治りにくい病気です。かゆみを伴い、手のひらでは拇指球、小指球部に多く、指腹にもできます。足の裏では土ふまずにできることが多く、たまに足裏とともに側縁にもできます。これは手のひら部にもいえます。局面をつくっていて、境界が比較的鮮明で、乾燥してくると角化増殖、落屑(らくせつ)が目立ちます。

掌蹠膿疱症は手のひら(手掌)や足の裏(足底から踵(かかと))に水ぶくれ(水疱(すいほう))やうみ(膿疱)がくり返しできる病気です。手のひら、足の裏以外にも、すねや肘、頭などに症状があらわれることもあります。また、爪が変形したり、骨や関節が痛んだりすることもあります。掌蹠膿疱症の重要な合併症として10〜35%に、骨と骨、骨と腱(けん)がくっつきあうところ(関節や付着部)や骨そのものに炎症が起きて激しい痛みを伴う「掌蹠膿疱症性骨関節症」があります。好発部位として、胸骨と鎖骨といちばん上の肋骨、上下の胸骨の結合部に起こることが多、首の付け根や胸に激痛が走り、心筋梗塞や狭心症と間違えられることもあります。他に、背骨や腰の骨、手足の骨にも炎症を生じることがあり、患者さん自身はただの腰痛と勘違いされることもあります。患者さんによっては皮膚病変より、この関節症状が先にあらわれることがあります。掌蹠膿疱症性骨関節症に対しては、皮膚病変に対する治療とは別の治療が必要になりますので、気になる関節や背骨の痛みがあれば皮膚科医に伝えるようにしましょう。また、関節の痛みで整形外科医に診てもらう場合も、掌蹠膿疱症にかかっていることを伝えましょう。
掌蹠膿疱症性骨関節炎になると強い痛みが起こります。胸骨や肋骨だけでなく、鎖骨や脊椎、骨盤にも発症しやすいことが分かっています。これに伴って手足に水ぶくれが出てきます。

 【症状】
一般に全身症状はありませんが、時に発熱、関節炎、腹痛を伴うことがあり、本症と関係して、胸肋鎖骨間骨化症をしばしばみることが特異の所見としてあげられています。半数ぐらいに爪の変化をみます。
慢性の経過をとって難治であるのが特徴で、手のひら、足の裏にくり返して膿疱を生じるのを見たら、本症を考えるべきです。

 【治療】
病巣感染があるときは、その除去が第1です。副腎皮質ステロイド軟膏(なんこう)の外用も効果があります。非ステロイド系消炎薬、抗ヒスタミン薬、抗生物質などを用います。
最近では、ビタミンA製剤(レチノイド)の内服がよい結果をもたらしています。
 ⇒ 皮膚疾患

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]