Subject  : 紫斑病〔しはんびょう〕

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 紫斑病〔しはんびょう〕
皮膚にみられる点状出血、斑状出血を総称して「紫斑」と呼び、紫斑を主症状とするものが紫斑病です。紫斑病は大別して血管に原因がある場合と、血小板が減少するか、はたらきの異常で起こる場合があります。
血管に原因があるものとして代表的なものはアレルギー性紫斑病(シェーンライン-ヘノーホ紫斑病)で、小児に多く突然下肢に特徴的な点状出血斑や腹痛、関節痛、血尿がみられます。多くの場合時間の経過とともにおさまります。そのほか、高齢者や副腎皮質ステロイド薬を服用している患者では、おもに上肢前腕に境界明瞭な紫斑がみられ、単純性紫斑病と呼ばれます。特に処置を要しません。
血小板数が減少して起こるものとして代表的なものは国の特定疾患治療研究事業対象疾患(難病)に指定されている特発性血小板減少性紫斑病で、通常紫斑病といった場合、多くはこの病気を指します。そのほか、時に致死的となり、専門医の治療が必要となる血栓性血小板減少性紫斑病というまれな病気があります。この病気ではからだの重要な臓器のこまかな動脈に血小板を主体とした血栓がつまり、意識障害などの神経症状、腎臓障害、貧血、発熱などをきたします。

 【症状】
皮膚にみられる点状出血、斑状出血

 【治療】
単純性紫斑病は、特に処置を要しません。血栓性血小板減少性紫斑病では、 血漿(けっしょう)交換法が有効な治療です。
 ⇒ 皮膚疾患

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