Subject  : 骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)

カテゴリー: 健康・医療情報 > がん


 骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)
骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)は、良性骨腫瘍では最もよくみられ、主に10〜20歳で発症します。腫瘍は骨の表面に増殖し、硬いかたまりが生じます。腫瘍は、1つできることも、複数できることもあります。複数の腫瘍ができる多発性の骨軟骨腫には、家族性が認められます。
多発性の骨軟骨腫がある人のおよそ10%に、いずれかの時点で軟骨肉腫という悪性の骨腫瘍が生じます(骨軟骨腫から発生するものとみられる)。腫瘍が大きくなったり、新たな症状を生じている場合は、手術による腫瘍の摘出を行うとともに、定期的に医師の診察を受けることが必要です。単発性の骨軟骨腫は、軟骨肉腫へ悪性化する可能性はあまりないため、腫れが大きくならない限り、切除する必要はありません。

 ■ 軟骨肉腫
軟骨肉腫は、軟骨細胞から生じる悪性腫瘍です。その多くは進行が遅く、他の悪性腫瘍と比べて悪性度も低い(転移しにくい)のが特徴です。外科手術による治癒が可能です。しかし、軟骨肉腫の中には悪性度が高く、転移しやすいものもあります。診断には生検が必要です。治療として、外科手術で完全に切除する根治療法を行います。化学療法や放射線療法には反応しないからです。まれですが、腕や脚の切断が必要なケースもあります。腫瘍を完全に切除できた場合の生存率は75%以上です。
 ⇒ 骨、関節、筋肉の病気

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