Subject  : うおのめとたこ

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 うおのめとたこ
どちらもいわゆる通称で、うおの目を鶏眼(けいがん)、たこを胼胝(べんち)といいます。
うおのめは、親指以外の足の指の、特に甲側の関節部に起こりやすい、硬い円錐形の隆起です。 足の裏に固いしこりが生じ、長時間歩いていると、急に痛くなったりします。外見がちょうど魚の目、あるいは鶏の目のように、丸くみえるので、この病名が付けられています。
ペンだこは、ペンを持つ中指の皮膚が擦(こす)れることによって皮膚が硬くなっておこります。スポーツ選手でもピッチャーの指や、陸上選手の足にも起こります。ペンやボールや土などで擦れて、手の指や足の皮膚が硬くなって多少盛り上がってきたものがたこです。

 【原因と症状】
最も多いのは、靴による圧迫によって起こるもので、足の趾(ゆび)の皮膚が靴と骨に挟まれて硬くなってくるうおの目やたこです。
うおのめとたこは、通常まさつと圧力が原因で、特に自分の足に合っていない、きつい靴をはいていると起こります。ハンマー足指やその他の足指の変形は、うおのめの原因となります。たこは母指球の下に多くできます。これは、靴のはき方が悪いために足にかかる体重分散が偏ることで起こります。症状には、足全体の焼けるような感覚や、または特定の部分に激しい痛みがあります。適切な治療を受けなければ、奥にある組織が炎症を起こし、感染症を引き起こします

 【治療法】
治療は、硬くなった皮膚を削ることが一番ですが、ただ削っただけでは良くなりません。スピール膏といって皮膚を柔らかくする絆創膏を貼ってから、剃刀などで削らなくてはなりません。 (スピール膏を4〜5日貼ったままにしておかないと、皮膚は柔らかくなりません。) 特にうおの目の場合は、皮膚の奥がくさび型になっていてかなり奥まで削らなくてはならず、専門医での治療が望ましいです。
通常外科用メスで厚くなった部分を削ります。その後さまざまな種類のパッド(フェルトや毛皮でできた)をあてて、患部への圧迫を減らします。矯正器具やインナーを挿入した靴をはくのも有用です。
患部の血流障害があるときは、削って切除することはできません。この場合は、患部にかかる圧力を減らす特殊な靴が必要になります。
靴などがあたる皮膚に、いわゆる「うおの目パッド」やスポンジを貼っておくことが必要で、予防をしないと必ず再発してきます。 ウィルスによる疣(いぼ)をうおの目やたこと間違えて治療されているケースもみられます。歩くときに擦れていない部位や圧迫されていない部位にはうおの目やたこができることはありません。
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