Subject  : ネフローゼ症候群

カテゴリー: 健康・医療情報 


 ネフローゼ症候群
タンパク尿が多量に出て、血液中のタンパク質が減り、低タンパク血症を 起こすと、全身がむくんでくる。また、コレステロールや中性脂肪などが 増えて高脂血症が現れる。こういう症状が起こる腎臓病はたくさんあるが 、ひとまとめにしてネフローゼ症候群と呼ぶ。 腎の糸球体、特に糸球体基底膜に引き起こされる疾患であり、高度のタン パク尿、高度の浮腫、低タンパク血症等を伴い、単一疾患ではなく症候群 で、種々の病気によって起こる。 症状のうち、高度タンパク尿と低タンパク血症は必ずおこる症状であり、 高脂血症については、はっきり出現しないこともある。むくみは呼吸が困 難になるほど重い場合もあり、全身性のむくみを示すものから、下股を押 すとへこむ程度の軽いものまでみられる。以上の主な症状の他に、血圧の 上昇や血尿の出現がみられることもある。ネフローゼが腎不全の状態に移 行することも少なくない。
◆原因
原因となる病気には、いろいろあるが、主な原因として、次のものがあげ られる。 ○原発性腎臓病(原発性糸球体疾患:糸球体腎炎、リポイドネフローゼ) ○新陳代謝異常(糖尿病性腎炎、アミロイド症、多発性骨髄腫) ○膠原病(エリテマトーデス、多発性動脈炎) ○循環器疾患(腎動脈血栓症、下空動脈血栓症、癒着性心包炎) ○感染症(梅毒、マラリアなど) ○腎毒性物(水銀、金、ビスマスなど) ○アレルゲンおよび薬物(花粉、はち毒、蛇毒、抗てんかん剤、ワクチンなど) ○遺伝性疾患(先天性および家族性ネフローゼ) これらの中で、原発性糸球体疾患、糖尿病腎炎、エリテマトーデスによる ものが多く、特に、成人場合では、糸球体疾患によるものが、80%を占 めている。
◆対策
腎臓の病気でも、腎機能が低下してむくみなどの症状がなければ、特別な 食事療法の必要はない。しかし高血圧やむくみ、動脈硬化が進行している 場合などは、その程度に応じて普段の半分、あるいは3分の1という具合 に食塩を減らす。塩分のコントロールが重要である。また、ネフローゼに なると、たんぱく質が大量に失われるので、動物性たんぱくを補充するこ とが大切になる。 生活習慣も見直し、早寝早起きで睡眠を十分に取り規則正しい日常生活を 心がけることが大切である。過労を避けると共に軽い運動を毎日続けたり、 ストレスをためないようにする。
悪性腎硬化症においては確定的なことはわかっていないが、単に高血圧の 持続によるのではなく、なんらかの毒性因子が存在すると考えられている。

腎臓の病気でも、腎機能が低下してむくみなどの症状がなければ、特別な 食事療法の必要はない。しかし高血圧やむくみ、動脈硬化が進行している 場合などは、その程度に応じて普段の半分、あるいは3分の1という具合 に食塩を減らす。塩分のコントロールが重要である。同様に腎機能が低下 して、たんぱく尿を伴う時には、たんぱく質も制限し、肉や魚、卵、乳製 品などたんぱく質を多く含む食品をいつもより少な目にする。
生活習慣も 見直し、早寝早起きで睡眠を十分に取り規則正しい日常生活を心がけるこ とが大切である。過労を避けると共に軽い運動を毎日続けたり、ストレス をためないようにする。
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