Subject  : ものもらい(麦粒腫)

カテゴリー: 健康・医療情報 


 ものもらい(麦粒腫)
「ものもらい」は目イボとも言い、まぶたの縁やその下にある腺の急性感染症です。感染を起こす腺は1つのこともあれば複数のこともあります。 、多くの場合ブドウ球菌の感染によって起こります。膿瘍ができ、しばしば破裂して少量の膿が出ます。麦粒腫は普通2〜4日間で治ります。眼瞼炎と同時に起こったり、あるいは眼瞼炎が原因となって後からできることもあります。

 【症状】
最初は、まぶたの縁が赤くなる、触れると痛む、あるいは特に触れなくても痛むなどの症状が出ます。次に、触れると痛む小さな丸い腫れ物ができます。涙目、光に対して過敏になる、異物が入ったように感じるなどの症状が出ることもあります。多くの場合、腫れるのはまぶたのごく一部ですが、まぶた全体が腫れることもあります。腫れた部分の中心に黄色っぽい小さな点ができることがしばしばあります。
麦粒腫がまぶたの奥の方の腺にできることがまれにあり、これは内麦粒腫と呼ばれます。内麦粒腫では痛みやその他の症状が重くなる傾向があります。痛み、発赤、腫れといった症状はごく限られた小さい部分にみられることが多く、普通はまぶたの縁に出ます。

 【治療法】
 治療は、抗生剤や消炎剤などの点眼・内服を使います。早期ならば治療を始めて数日で小さくなって良くなります。 最も良い治療法は、10分間の温湿布を1日に数回行い、湿布の後にまぶたをやさしくマッサージすることです。温めることにより麦粒腫に膿がたまり、破裂して膿が排出されるのが早くなります。内麦粒腫は自然に破れることがめったにないので切開して膿を出す必要があります。化膿してしまっていれば、切開するか、自然に破れて膿みが出れば治ります。

 ものもらいと似た病気に霰粒腫というまぶたのできものがあります。これは脂肪の分泌腺に固まりが出来、腫れて痛くなり、ものもらいと非常に似た症状になります。しかし霰粒腫はものもらいと違い自然に治ることもありますが、多くは切開して中身を掻き出す必要があるできものです。
 この他にもまぶたが腫れる病気には、目の縁全体がただれる病気や、失明する事もある眼のヘルペスなど色々あります。  また、稀にはまぶたが腫れる症状で、本当は眼球の奥の病気で命にかかわるような場合もあります。
 ⇒ 目の異常

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