Subject  : 急性アルコール中毒

カテゴリー: 健康・医療情報 


 急性アルコール中毒
急性アルコール中毒は、どうして起こるのでしょうか。問題は一気飲み、無理強いなどの無茶な飲み方と「飲めない体質への無知」です。飲んだアルコールは胃や腸から吸収され、肝臓で分解されます。しかし、分解には思いのほか時間を要し、僅か1合の酒でも3時間かかります。そのため、酒やビールを早いピッチで飲みますと、その場は平気でも約20分で血液のアルコール濃度も一気に上昇し、脳を一気に麻痺して気付かないうちに致死量に達します。

 また日本人の4割は欧米人と違い、生まれつき「飲めない体質」です。酒の分解過程で生じるアセトアルデヒドを分解する酵素が働かないため、すぐ顔が赤くなり、動悸や吐き気が強く、コップ1杯のビールでも倒れる場合もあります。意気投合しようと、飲めない体質の人に無理強いは危険です。

 酔いは脳の麻痺です。ほろ酔いから酩酊にはいると、ろれつが怪しく、諄くなり足下がふらつきます。飲むのは即ストップです。酔いつぶれて、まともに話もできない泥酔いは、嘔吐物で窒息の危険もあります。絶対に1人にせずに必ず付き添って病院へ行くこと。叩いて抓っても反応がない昏睡は、一刻を争う救急車です。命にかかわる飲み方、飲ませ方、お互いに尊重しあう飲み方が大切といえましょう。
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