Subject  : インスリン

カテゴリー: 健康・医療情報 


 インスリン
膵臓(すい臓)のランゲルハンス島にある ベータ細胞から分泌され、細胞が血液中の ブドウ糖を取り込むのを促すホルモン。 ブトウ糖濃度に見合った量が分泌される。

食べたり飲んだりした食べものは、体が機能するために、糖も含め必要な成分に分解されます。吸収された糖が血液中に入ると、膵臓が刺激されてインスリンが産生されます。インスリンは糖を細胞に取りこみ、取りこまれた糖はエネルギーに変換され、すぐに消費されるか、必要なときまで蓄えられます。
正常な人では、血糖値は1日を通して変化しています。食後は血糖値が上昇し、食後約2時間以内に正常に戻ります。血糖値が正常に戻ると、インスリン産生は低下します。血糖値の変動幅は狭く、約70〜110mg/dLです。炭水化物を大量に食べた場合、血糖値はより高くなります。65歳以上の人は、特に食後の血糖値がやや高くなる傾向があります。
糖を細胞に移動させるインスリンが体内で十分につくられない場合は、血糖値が高くなり、細胞内の糖の量は不足して、これらが原因で糖尿病の症状と合併症を引き起こします。

注射に使うインスリン製剤は、速効型、中間型、混合型、持続型の 4 種類があり、効果が出るまでの時間と、持続時間がそれぞれ違う。患者に適したタイプと注射量が決められる。

● 速効型インスリン
レギュラーインスリンなどの速効型インスリンは、作用が最も速く現れますが、持続時間は短時間です。リスプロインスリンはレギュラーインスリンの1種で、最も速効で作用します。速効型インスリンは毎日数回注射が必要な場合に使用され、食前15〜20分あるいは食後すぐに注射されます。この作用は投与後2〜4時間で最高の活性を示し、6〜8時間持続します。
インスリンは通常、腕、もも、腹壁の皮下の脂肪層に注射します。使われる小型注射器は非常に針が細く、注射をしてもほとんど痛みを感じません。
● 中間型インスリン
インスリン亜鉛懸濁液、レンテあるいはイソフェンインスリン懸濁液などは1〜3時間で効きはじめ、6〜10時間後に最大の効果を発し、18〜26時間持続します。この種類のインスリンは朝に注射して1日の前半分を供給するか、夕方使用して夜間のインスリンを供給します。
● 遅効型インスリン
遅効型インスリン亜鉛懸濁液、ウルトラレンテ、グラルジンなどは、最初の約6時間はほとんど作用がありませんが、28〜36時間効果を持続します。
 ⇒ 糖尿病

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